6月24日にマイアミビーチのすぐ北側に位置するサーフサイドのチャンプレインタワーが崩壊し、多くの死者を出しました。マイアミではその直後、507棟に及ぶ40年証明証(マイアミでは築40年の建物とその後10年ごとに安全を再確認する証明証の申請が義務付けられています)申請中の建物に検査官を送りました。現在のところ、ノースマイアミビーチのCrestview Towers、サウスビーチの1619 Lenox Avenueに建物が崩壊する可能性があるとして避難命令が出されています。そのほかに10棟のビルに早急なる再検査が必要との警告がありました。チャンプレインタワーは、マイアミでもっとも高級なコンドミニアムの一つである87Park(エルメスコンドとも呼ばれています)の北側に隣接し、超高級コンドミニアムであるFendi Chateau、Arte SurfsideやFour Seasons Surfside等からわずか数ブロックの場所に位置します。崩壊の原因は、明らかにされていませんが、地盤、建築法の問題、過去から大きなダメージを残してきたハリケーンの影響を総合した原因ではないかと言われています。これらの原因は、現存するすべての建物に共通するものでこれからの不動産業界への影響が心配されます。今のところ大きな変化はありませんが、コンドミニアムの買主が購入予定物件のエンジニアリングレポートを請求する動きが出てきています。このような書類を用意しているコンドミニアムは数少なく、売買のキャンセル、クロージングが延期されるといった影響が出てきています。